2012年8月7日火曜日

Polaroid TWOとabrAsusと

evernoteは写真の添付ができるから、日記や取材記に便利だよね、と思うが、アナログ(紙)のノートでも、それは可能なのです。ただ手間暇やコストがかかるというだけのことで。写真をプリントして貼ればいいんですよね。

Polaroid TWOという、写真ステッカーを印刷する機能のあるデジカメが、うちにあるんですが、こいつのランニングコストが地味に結構かかります。フォトペーパーが一枚あたり40円なので。それでも親ばかツールとしては許せなくもない範囲で、子供の写真などをプリントして、嬉しげに日記に貼ったりするのに使っています。

それでも、デジタルの手軽さ、ローコストさに比べると、面倒なわけで、実体があるということが、どの程度重要なのか、微妙な問題ですね。
evernoteにUPしたのを、iPadで見るなどすれば、見返す時の使用感も、アナログのアルバムやノートとさして変わんない。バーチャルかリアルかっていう差でしかない。

その差が、「すごく大きい」のか、「そう変わらない」のかは、感じ方や価値観の個人差ですよね。
私には最近、よく分からんようになってきました。アナログのノートも三度の飯より好きですが、もともとバーチャルなものに抵抗感の薄い人間なので、iPadのようなデバイスがあると、アナログとデジタルの境界線が曖昧になってきます。

そこがiPadを初めとする、タッチ操作のタブレット端末の画期的なところなのかもしれないですけどね。

紙の本か、電子書籍かっちゅう話にも、相通ずる何かがありそう。

アナログとデジタルの境界線上に位置するデバイスとして、abrAsusを導入してみることにしました。
A4用紙を3回折りたたんで使うメモ帳のメソッドです。折りたたんだ紙を挟んで、台紙の役割をする革製のホルダーが販売されているので、買ってみました。
evernoteのプレミアムコードを買おうと思っていたタイミングだったので、それがバンドルされている、緑色のホルダー(ゾウさんのロゴマーク入り)にしました。
恐ろしく鮮やかな緑色です。まさしくエバーノート色です。

買っていきなりアレですが、使いにくいな、これ。紙のホールドが弱くて。
「このホルダー、いるの?」ってなっちゃう。紙を折りたたんで使うメソッドがいけてるだけで、ホルダーは食玩についてるラムネ的な何かではないかと、買ってみてから脂汗出てきました。
立ってメモるような人には、ジョッターとして有効と思うけど、微妙。

私の愛読する、きたきつねさんの文具ブログで紹介されていた、
http://northfox.cocolog-nifty.com/stationery/2012/08/post-b137.html
OHTOのジョッター機能付きカードホルダーが、強く主張はしないまでも、同じ機能だったり? こっちのほうがホールド力あって便利だったり?

abrAsusのメソッドが自分に合っているか試すために、折りたたんだA4用紙を沢山作って、厚紙と一緒にクリアホルダーに入れ、それを台紙にして書いたりしていたんですが、それのほうが便利だったな。A4両面、あっという間に書いてしまうんですよ。すぐにレフィルが要るのよ。要る時に手元にないと困るのだしね。「どこにでもあるA4用紙」とはいえ、その時に手元にあるとは限らないですよね。それ用に折りたたんだのを持ち歩いてないと。

私は、ホルダーには開発の余地があるのではと思うけど、本来的には長文ではなく、出先で思いつきや電話番号などを咄嗟にメモる目的で使うのでしょうから、別にこれでいいのかもですね。

abrAsusのコンセプトが最も際立つのは、折りたたんで筆記したメモを、再びA4サイズまで開いてもどし、スキャナでデジタル化して保存することを提案しているところです。原本はシュレッダーして廃棄し、スキャンデータはevernoteなどのクラウドに保存。スマホなどから、いつでも閲覧できちゃうぞという寸法です。

私は、abrAsusのメソッドで、縦書き2段組で小説原稿の草案を書き、evernoteに下書き原稿としてストックする方法がいいんじゃないかなーと思っているんですが、どんなもんですかねえ。

一番、筆が乗るのは私の場合、デスクでPCに向かってキーボードを叩く方法ですが、最近それが難しいので。

スマホで入力するよりは、紙に手書きのほうが、まだしも筆が乗るんですが、後で入力し直さないといけませんしね。

それなら多少書きづらくても、iTextのような、スマホ用のテキストエディタで書いて、クラウドに保存するほうが、全体的に見た時の手間は少ないです。

でも、書き心地って重要ですしね。

などと、堂々巡りしているところです。目下。

abrAsus方式のA4用紙をスキャンするには、iScamilという、iPadと直結できるポータブルスキャナが便利そうですが。
http://www.kingjim.co.jp/sp/iscamil/
スキャンの精度はどうなんだろう。
子供が描いてくれた絵や、evernoteにUPして捨てたい書類やハガキのスキャンにも便利そう。

そうやってバリバリとデジタル化していくと、家が散らかりにくいのも、いいところなんです。

が、いざアレもコレも電子化ってやりはじめると、懐古趣味なのか、天邪鬼なのか、「紙っていいよね……」って発作が起きてね。
ノートに写真とかチラシとか、ペタペタ貼ると癒されるんですよね。手作業でね。

Polaroid TWOについて先述しましたが、写真ステッカー印刷っていうと、9月に発売予定のCanonのSELPHY CP900
http://cweb.canon.jp/cpp/lineup/cp900/
も良さそうです。
Wi-Fi経由で、iPhoneから写真データをプリントできるっていうのが魅力的。
しかし、写真ステッカーのランニングコストはポラロイド超え。
親ばか道もらくじゃないな。
でも、iPhoneで撮った写真データを簡単にプリントできるのって便利ですよね。

プリントする必要ないじゃん、iPhoneで見ればいいじゃんという説も自分の中で有力なんですが。

この堂々巡りに結論はあるのか?

こうして比較検討すると、「アナログは贅沢」っていう側面はあるのかも。
必要性を度外視した趣味性が濃厚ですよね。

子供にとって、自分にとって、あるいはプレゼンしたり友達づきあいする相手にとって、バーチャルではなく、手にとって触れる現物があるというのは、有意義なこと、心揺さぶられること、デジタルにはない力のあるものでしょうか。それは、旧時代へのノスタルジーではなく、本当に?

恋人と、Skypeで二時間話すより、会って黙って10分抱き合うほうが、情報的に優れているという考え方は、確かにあるんだけど。
それは、扱うモノが「経験」だからで。

もともとが脳内の情報である「思い出」とか「アイデア」を保存したり、回想したりするよすがになるものは、それと全く同じ次元じゃないかもしれないし。

悩んじゃうな。

うちの娘の年下の友人に、手書きの字はまだ書けないけど、スマホのメールは打てるという、4歳の女の子がいます。彼女は、読めるけど書けません。ケータイ入力でないと。
面白い時代やなと思います。

遠い将来、世の中はどういうふうになっていくんでしょうね。本質は変わらないと私は思っていますが、本質でないものは、案外急激に変化するんだろうな。

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