娘と録画してあった「歴史秘話ヒストリア」の葛飾北斎の回を見ました。
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/117.html
うちの違いのわかる幼児(前回記事参照)によれば、この番組は、音楽がいいので好きなんだそうです。
この番組の曲って梶浦さんだよね。さすが違いのわかる幼児(^_^;)
テーマ曲の、キラキラキラ~☆ってなるところが、特に良いのだそうです。言いたいことは何となく分かる。
さてその葛飾北斎の回ですが、面白かったです。京都で北斎展やってるって知らなくてショックでした。浪裏の展示はもう終わったっぽい( ;´Д`)
北斎が八十代半ば過ぎて、この年まで描いても、猫一匹上手く描けねえって泣いたという話にはシミジミとしました。
うまい人って目も肥えるから、自分の技量が自分の理想に永遠に追いつかないんだろうな。
それに娘のお栄さんが、「自分の未熟さに気づくのが成長の第一歩よ」とお父さんを励ましたっていうのも、只事じゃない感じですが。娘さんも絵描きだったんだな。
そういう時に「お父さんは十分上手いわよ」とか言われてもなー、なんだろうしね。
しかし、うちの違いが分かる幼児は、「おじさん絵がうまいのに、泣かなくていいのにね! かわいそうね!」とオタオタしていました。
うん、まあ、上手いよね。でももっと上手くなりたかったんだろうねー、と話すと、娘は「猫はむずかしいもんねー」と、しみじみ共感していました。
次元ぜんぜん違うのに噛み合っているかのように考えているところが子供の思考法の面白いとこです。
というか全然わかってねえし。
猫は描くの難しいよねって話じゃなくてさ!
まあいいか。
そんなことを話しながら、娘と猫の絵を描いていました。にゃーお。
日々、そんなことばかりで平和に過ぎて行くのはいいのですが、私の創作はいっこうに進まないわけで、筆も衰えるばかりでしょう。
雑文くらいは書こうかと思って、今日はこうして日記を書きましたが、わざわざ書くような話でもないので、うおー、と思います。
それが仕事とはいえ、娘に手伝ってもらってエロ絵を描いてた葛飾北斎ってすごいな。
自分の芸事のために家族も投げうつというか、遠慮なく巻き込めるぐらいの俺ワールドがある人でないとあかんな、という気が何となくします。
将来、娘に手伝ってもらってエロ小説書こうって、一ミリも思わないもんな。むしろ罰ゲームすぎて致死レベルだよ。そこだけとっても北斎スゲえって思います。
でも、締め切りギリになったエロ漫画のトーンを、マンガ描く娘にやってもらうとか、そういう猛者は案外いるんだろうけどね。なんかどっかで、親子っていう関係を、同じ道の人っていう関係のほうが、上回っちゃうんだろうね。想像だけど。そこまで芸事に身を捧げてない自分を感じるので、だからアカンのだなあとか反省もするんですが、そこを改善していいものかどうか。つくづく凡庸です。だから比較的無事に生きてられるんだろうか。偶然か?
今日は一日のうちに、すごい八十代の人のことを二度も考えました。八十越えて元気で生きてることだけでも凄いと思いますが、衰えぬ創作意欲や、向上心は、さらに凄いと思います。
世の中、凄い人ばっかりだね。
杉浦日向子さんの「百日紅」という漫画があるのですが、鉄蔵(葛飾北斎)と周辺の人間のちょっと不思議な日常が描かれていて大変おすすめです。お栄さんもメインキャラで出はっていて、やはり鉄蔵にエロ絵を描かされていて、滅茶苦茶上手いけど未経験だから絵に色気が無いとか言われてモヤモヤ…みたいなエピソードとか面白かったですよ。機会がありましたらぜひ!
返信削除http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BE%E6%97%A5%E7%B4%85-%E4%B8%8A-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%89%E6%B5%A6-%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90/dp/4480032088
コメントをありがとうございます。
返信削除新しいブログに変えてから、初めて頂いたコメントでした。
ご紹介いただいた本を買ってみようと思います。
番組を見て、北斎父娘に興味がわきました。お栄さんの絵も、とてもいいんですよね。
北斎さんは、美人画は娘のお栄さんのほうが自分より上手いと言っていたそうなので、微笑ましいなと思いました。でも確かにそうかも……。
いつも楽しくブログを拝見しています。とくに、娘さんの動向とか(笑)
返信削除私もその番組を見てみようかと思います。NHKオンデマンドさんで映像コンテンツを買う、という初めての試み(それこそ娘さんではないですが)。
女性が描く女性は良いですよね。上村松園とか、そういう意味では紫式部も…。zeroさんが描く女性の物語も読みたい気がします。
ブログ見てくださって、ありがとうございます。なんでもないような事しかネタがないんですが。
返信削除NHKオンデマンドは私も一度だけ利用したことがあります。大河の「竜馬伝」の録画に失敗しましてね……。
「そんなに福山雅治が見たいか!」と夫に罵られながらお買い上げしました。NHKに負けた感がありましたね……。
でも、課金を払ってでも見たいと思うコンテンツが多いのもNHKオンデマンドの罠です。リストを見ると、昔のNHKスペシャルとか懐かしくて見たくなりました。
ヒストリア北斎の回は、イッセー尾形さんの演技も濃くて、観る甲斐がある内容でした。
女性描写は、同性というのもあって、私には難しいです。異性だと一種のファンタジーとしてテキトーに書けるんですけどね。(テキトーに書くなという話も……)
「カルテット」ではアルミナの話が、私の書く中では珍しく女性主人公の話になっていると思います。
以前書いた番外編の「海猫の歌」というのが、女性主人公の習作のつもりで、本人的にはメロドラマっぽくて割と好きでした。最近ヘタレ萌えなせいか、残念な感じの人が主人公になりがちです(汗)