私は掃除が大嫌い。
生まれつき怠け者なのだ。
なので家を建てるとき、フローリングの床材は、黒い木にしてもらった。厳密には焦げ茶色。
ダークな床にはホコリがよく目立つ。
白い床なら「まだ平気」と目をそらす事ができても、黒い床だと無理な場合がある。
だいたい毎日ある。
朝に掃除機をかけても、夕方にはもうホコリが目立つ。ホコリは一体どこからやって来るんだろう。
きっと宇宙からよと娘はマジな目で言っていた。たぶん違うと思うが、否定するだけの証拠もない。
掃除機が重くて面倒くさいので、ダスキンのモジャモジャのフロアモップを日に何度も使う。現代版の箒みたいなもんか。そして集めたゴミは、これまたダスキンの、ゴミを吸い取る専用の電動塵取り(据え置き型)みたいなので回収する。ダスキンの人に勧められて、開発中の頃からモニターをやっていたのだが、私のようなモノグサな人には、神アイテムであった。
ラグマットだけは掃除機でないと掃除できないので、やむをえず使うが、基本的には、「掃除機を出したら負けだ」と思っている。フロアモップと、それで足りない時は、雑巾がけするんだが、母に「掃除機のほうが早いしラクじゃない?」と言われる。
そんなような気もするが、認めたら負けだと思っている。
私は掃除機が嫌いなのだ。排気が臭いしウルサイ。
娘がまだ赤ん坊だった頃に、なぜか掃除機が大嫌いで、たぶん音が怖いのだろうと思うが、掃除機のスイッチを入れると号泣しはじめる傾向があった。お互い疲れるので、脱・掃除機を選択することにした。雑巾がけするほうが案外らくだ。
それでも、二度のオイルショックを乗り越えてきた、うちのオカン様が、掃除機への信仰を決して捨てず、自分の部屋だけは掃除機で御身ずから掃除しなさるので、掃除機を処分するという無茶はできない。第一、自分自身も、ラグマット部分で困難に直面する。
それを思うと、畳っていうのは凄い。ラグマット並のクッション性能がありながら、水拭きができる。箒でもいいし、掃除機でもいい。お外でぶっ叩いてホコリを出したい場合には、ふにゃふにゃのラグマットと違って自立までする。
畳いいよね畳。
京都にはまだまだ畳の職人さんが現役でたくさんいるので、規格外のサイズでも作ってもらえそう。
でも、板張りの部屋に、部分的に畳って、平安時代とか戦国時代みたいじゃないか?
あれの合理性が、生まれて始めて実感できたな。
ところで、私は朝、まず洗濯機をスタートさせてから、同時進行で掃除をするのだが、掃除が一段落して、ちょっと休憩したいな、洗濯機が止まるまで休もう、とか思った瞬間に、洗濯機が狙い澄ましたようにピーピーピーと終了音を鳴らすので、洗濯機のことも少し憎んでいる。
バスタオルみたいなのを頭にかぶった、腰布一丁の古代エジプトの奴隷監督官みたいなオッサンが、「休むな、働けぇ!!」(鞭ビシビシ)みたいなのが脳裏をよぎる。
ムカつくので、洗濯機をラムセスと名付けた。
あたしも休みたいのよラムセス。
心でそう話しかけるが、ラムセスは「シワになる前に干せぇ奴隷どもぉ!!」(鞭ビシビシ)みたいな人である。仕方がないので、シワになる前に干す。
そして、はためく洗濯物を見ながら、これを書いているのだった。
新築する前に、うちに遊びに来て、「ダークな床ってイイね!」って参考にした友人から、ときおり、「掃除が大変なので恨んでいる」という、怨嗟のメールが来るのだが、私が悪いんじゃない。
0 件のコメント:
コメントを投稿